
仏壇やお墓で手を合わせる際に欠かせない「お線香」。その火を消すとき、つい口で「ふっ」と息を吹きかけたくなることがありますが、これは仏教の作法上、避けるべき行為とされています。
今回は、「なぜお線香の火を息で吹き消してはいけないのか?」について、その理由や正しい消し方を解説します。
息を吹きかけるのはなぜNGなのか?
仏教において、**人の口から出る息は「不浄(ふじょう)」**とされています。とくに線香は、仏さまやご先祖さまにお供えする“神聖なもの”であり、そこに不浄な息をかける行為は、失礼にあたると考えられているのです。
また、葬儀や法要の場では、遺族や親族だけでなく僧侶もいる場面が多く、正しい作法を守ることで、場の雰囲気や故人への敬意を損なわないことにもつながります。
宗派による違いはある?
実は、宗派によって線香の立て方や本数などに違いはありますが、「息で吹き消すのはよくない」とする考え方は、多くの宗派で共通しています。仏教だけでなく、神道やキリスト教の場でも、同様に“息を吹きかけて火を消す”行為は避けられる傾向にあります。
正しいお線香の消し方
では、どのように火を消せばよいのでしょうか?おすすめの方法は以下のとおりです。
- 手であおぐ
線香を軽く振る、または手であおいで自然に火を消します。 - 香炉の灰につける
香炉の灰に先端を軽く当てて、火を消す方法も一般的です。 - 口で息を吹きかけない代替方法として、うちわや扇子を使うのも良いでしょう。
まとめ
お線香の火を息で吹き消すのは、単なるマナーではなく、ご先祖や仏さまへの敬意を示す大切な作法の一つです。ちょっとした心遣いではありますが、こうした作法を守ることが、ご供養の気持ちをより丁寧に伝えることにつながります。
当社では、葬儀やご供養に関するさまざまなご質問・ご相談を承っております。作法がわからず不安な方も、お気軽にお問合せください。っても慣習が異なるため、表記はお寺様の指示に従って作るのが安心です。
ご不明な点はライフサポートへご相談ください
ライフサポートでは、宗派ごとのマナーや表記方法に精通したスタッフが対応いたします。
ご相談は無料ですので、どうぞお気軽にご連絡ください。
📞 フリーダイヤル:0120-873-444
🌐 https://anshin-sougi.jp