
お葬式や四十九日法要のご相談で、「黒い位牌って作らなきゃいけないの?」「白木位牌があるけど違うの?」というお声をよくいただきます。
今回は、黒い位牌=本位牌と、葬儀で使われる白木位牌の違いについて解説し、本位牌を作るタイミングや必要性についても分かりやすくお伝えします。
■ 白木位牌とは?
白木位牌(しらきいはい)は、葬儀の際に用意される仮の位牌です。
故人のお名前(戒名)や亡くなった日などが記され、通夜〜火葬・初七日法要までのあいだ、祭壇や納骨の儀式で用いられます。
あくまで「仮の位牌」のため、四十九日法要までに本位牌へ切り替えるのが一般的です。
■ 黒い位牌(本位牌)とは?
本位牌(ほんいはい)とは、漆塗りや黒塗り・金文字で丁寧に仕立てられた正式な位牌のことです。
仏壇に安置し、日々のご供養や法要で長くお祀りする大切なものとなります。
本位牌には、次のような情報が刻まれます:
- 戒名(法名)
- 俗名(生前のお名前)
- 没年月日
- 行年または享年(亡くなった年齢)
■ 白木位牌と本位牌の違いまとめ
項目 | 白木位牌 | 本位牌(黒い位牌) |
---|---|---|
役割 | 仮の位牌 | 正式な位牌 |
使用期間 | 葬儀〜四十九日まで | 四十九日以降、長年 |
素材 | 白木(無塗装) | 黒塗り、漆塗り、金装飾など |
保管場所 | 祭壇・火葬場など | 仏壇 |
■ 本位牌は作らないといけないの?
多くの仏教宗派では、四十九日法要までに本位牌を用意して仏壇へ納めるのが一般的です。
ただし、宗派やご家庭の事情によっては作らない選択も可能です。
たとえば、次のような場合は位牌を作らないご家庭もあります:
- ご自宅に仏壇を置かない
- 納骨堂や永代供養墓に納めて手元に残さない
- 宗教観よりもシンプルな供養を重視
最近では、樹木葬や散骨と組み合わせて「位牌は作らない」という考えも増えてきました。
■ 本位牌を作る場合の流れ
- 四十九日法要の2〜3週間前までに注文
- 戒名・命日・年齢などを石材店または葬儀社に伝える
- 完成した位牌を四十九日法要でお寺様に開眼(魂入れ)してもらう
- 仏壇へ安置
■ まとめ|本位牌は「必要かどうか」ではなく「どう供養するか」で決めましょう
本位牌は、形式ではなく心を込めて故人をお祀りするための道具です。
「用意しなければならないもの」というよりも、ご家族の供養の形に合うかどうかを考えて決めることが大切です。
ご希望があれば、宗派ごとの違いや位牌を作らない場合の供養方法についても、ライフサポートが丁寧にご案内いたします。
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