ご葬儀の場で、喪主として挨拶をしなければならない――
それは、人生でそう何度も経験することではなく、非常に緊張する場面です。
「間違えたらどうしよう」「泣いてしまいそうで不安」
そんなお気持ちを持たれる方も多くいらっしゃいます。
結論から申し上げますと、喪主挨拶でカンペ(原稿)は使って問題ありません。
むしろ、安心して話せるように、事前に用意して読みながら話すのが一般的です。
今回は、葬儀の種類別に使える「喪主挨拶の例文」をご紹介しつつ、注意点や構成のコツも解説いたします。
喪主挨拶のタイミングとは?
喪主の挨拶は、下記のタイミングで行われることが多いです。
- 通夜の最後(喪主より一言)
- 告別式の閉式後(お別れの前)
- 精進落とし(会食)の冒頭
- 献杯の音頭前
- 家族葬では火葬前や最後のお別れの前に
それぞれの場面で、話す内容やトーンが少し異なります。
家族葬での喪主挨拶(例文)
最近増えている「家族葬」では、参列者が親族中心であるため、挨拶もカジュアルかつ感情的になる傾向があります。
例文①(火葬前)
本日はお忙しい中、○○の見送りにお越しいただき、誠にありがとうございました。
○○は、数年前より病気と闘っておりましたが、最後は家族に囲まれて、安らかに旅立ちました。
短い時間ではありましたが、皆さまにお別れいただき、本人も喜んでいると思います。
本日は本当にありがとうございました。
例文②(お別れの前)
最後のお別れの時間となりました。
本日はこのように見送りの時間を一緒に過ごしてくださり、感謝しております。
○○も皆さまの顔を見て、安心して旅立てることと思います。
お時間の許す限り、お花をお手向けいただければ幸いです。
一般葬での喪主挨拶(例文)
参列者が会社関係やご近所の方など多岐にわたる「一般葬」では、丁寧で形式的な表現が好まれます。
例文③(告別式後)
本日はご多用の中、故 ○○ の告別式にご参列賜り、誠にありがとうございました。
○○は生前、皆さまより温かいお付き合いをいただき、本人もとても感謝しておりました。
昨年より病を患っておりましたが、家族と過ごす穏やかな時間の中、静かに旅立ちました。
今後とも変わらぬご厚誼を賜りますようお願い申し上げ、ご挨拶とさせていただきます。
例文④(精進落としの場)
本日は最後までお見送りいただき、誠にありがとうございました。
ささやかではございますが、お食事をご用意いたしましたので、お召し上がりいただければ幸いです。
故人も、こうして皆さまに囲まれながら見送られることを喜んでいると思います。
本日は本当にありがとうございました。
献杯の挨拶(例文)
通夜や告別式のあと、精進落とし(会食)の場で「献杯」の挨拶を喪主が行うこともあります。
例文⑤(献杯の音頭)
本日は、お忙しい中、○○のためにお集まりいただき、誠にありがとうございました。
○○が生前お世話になった皆さまに囲まれ、このような形でお見送りができたこと、心より感謝申し上げます。
それでは、○○を偲び、献杯をさせていただきます。
ご唱和お願いいたします。
けんぱい。
喪主挨拶でのカンペの使い方・ポイント
カンペ(原稿)を使う場合は、以下の点に注意すると自然に話せます。
- A4サイズの紙に印刷する(スマホだと操作が不安)
- 句読点や改行を多めにして見やすくする
- できれば事前に1〜2回声に出して練習
- 「声が震えてもいい」と自分に言い聞かせる
なお、涙をこらえられない時は途中で止まっても問題ありません。
参列者の多くは、温かく見守ってくださいます。
まとめ|喪主挨拶は「正しさ」より「気持ち」
喪主挨拶は、一語一句間違えずに話す必要はありません。
ご本人やご家族の「ありがとう」の気持ちを、自分の言葉で伝えることが大切です。
ライフサポートでは、ご希望に応じて挨拶文の添削や原稿の準備もサポートしています。
もし「こんな挨拶で大丈夫かな?」と不安な方は、どうぞお気軽にご相談ください。
📍千葉県(柏市・松戸市・我孫子市・流山市)を中心に
📞 ご相談は 0120-873-444 へ
🔗 https://anshin-sougi.jp