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清め塩とは?使い方やタイミング、宗教ごとの違いも解説します

葬儀や法要のあとに「清め塩」を使うことがあります。これは、日本古来の風習のひとつで、特に神道の考え方に由来します。しかし、現代では葬儀のスタイルも多様化しており、宗教や地域によって清め塩の扱いも異なります。この記事では、清め塩の意味や使い方、注意点をわかりやすくご紹介します。


■ 清め塩とは?

「清め塩(きよめじお)」とは、葬儀や法要などの場に参加したあと、身体にふりかけることで“穢れ(けがれ)”を祓う目的で使われる塩のことです。

日本では、死は「穢れ」とされてきました。神道では、死を神聖なものではなく“避けるべきもの”と考え、神社では亡くなった人を扱わないのもそのためです。

このような考えから、火葬場や斎場から戻った際に「清め塩」を使って、自宅や家族に“死の穢れ”を持ち込まないようにするという風習が生まれました。


■ 清め塩はいつ使う?

清め塩を使うタイミングは、以下のような場面です:

  • 火葬場や葬儀場から自宅に戻るとき
  • 弔問(故人宅を訪問)から戻ったとき
  • 法事・法要のあと
  • お通夜に参列したあと

玄関先で塩をひとつまみ肩にふりかけたり、足元にまいたりするのが一般的です。場合によっては、塩をふるのではなく、小皿に盛って玄関に置くだけの場合もあります。


■ 清め塩の使い方とマナー

使い方は難しくありません。玄関先で以下のように行います:

  1. 塩をひとつまみ手に取る
  2. 両肩にサッとふりかける(左右に1回ずつ)
  3. 足元に少し落としてから、玄関に入る

※家庭によっては、手を合わせる、深呼吸するなど独自の作法がある場合も。


■ 宗教・宗派による違い

宗教によって清め塩の扱いが異なります。特に注意すべきなのは以下の点です:

宗派・信仰清め塩の扱い
神道積極的に使う(死を穢れとみなすため)
仏教(一般)地域によるが使用されることが多い
浄土真宗死を穢れとしないため、清め塩は使わない
キリスト教使用しない
無宗教気持ちの整理として使う人も多い

葬儀の形式によっては、葬儀社が清め塩を配らないこともあります。浄土真宗の葬儀では逆に「塩を配らないでください」と遺族から指示されることもありますので注意しましょう。


■ 近年の傾向と簡略化

近年は「簡素で負担の少ないお葬式」が主流になりつつあり、清め塩も省略されることが増えています。また、都市部では「宗教色をできるだけ抑えたい」というニーズもあり、清め塩自体を知らない人も少なくありません。

しかし、高齢の方や地域の風習に慣れた方にとっては「当然のマナー」として根強く残っているため、迷った場合は年長者や葬儀社に相談するのが無難です。


■ まとめ

現代では省略されることも増えているが、地域や年齢層によっては重視されている

清め塩は「死の穢れを祓う」ための日本古来の風習

使用タイミングは、葬儀・火葬・弔問後など

宗教によっては「使わない方がよい」こともある

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