本文へ

人間の細胞は何年で入れ替わるの?「7年ですべて新しくなる」は本当?

人間の細胞は何年で入れ替わるの?皮膚・腸・血液・肝臓・心臓・脳の細胞の寿命と入れ替わる周期を解説したアイキャッチ画像


「人間の体は7年ですべて入れ替わる」

そんな話を聞いたことはありませんか?

もし本当なら、7年前の自分と今の自分は、まったく別の細胞でできていることになります。

でも、本当にそんなことが起こるのでしょうか?

実は、人間の体には、数日で入れ替わる細胞もあれば、一生近く使い続ける細胞もあります。

今回は、人間の細胞がどのくらいの期間で入れ替わるのか、わかりやすく解説します。


■ 結論:7年ですべての細胞が入れ替わるわけではない!

結論からいうと、

👉 人間の細胞がすべて7年で入れ替わるという話は、正確ではありません。

細胞の種類によって、入れ替わるスピードが大きく異なるためです。

例えば、

  • 腸の表面の細胞:数日程度
  • 皮膚の表面の細胞:数週間程度
  • 赤血球:約120日
  • 肝臓の細胞:多くは数年以内
  • 心臓の筋肉の細胞:非常にゆっくり
  • 脳の一部の神経細胞:生涯ほとんど入れ替わらない

という違いがあります。

つまり、体全体に共通する「入れ替わりの年数」は存在しないのです。


■ そもそも細胞とは?

私たちの体は、非常に多くの細胞からできています。

皮膚、筋肉、血液、内臓、脳など、体のあらゆる部分に細胞があります。

細胞には、それぞれ役割があります。

例えば、赤血球は酸素を運び、筋肉の細胞は体を動かす働きを担っています。

そして、古くなった細胞が失われ、新しい細胞が作られることを「細胞の入れ替わり」といいます。

ただし、すべての細胞が同じように新しくなるわけではありません。


■ ① 腸の細胞:数日で入れ替わる

人間の体の中でも、特に入れ替わりが早いのが腸の表面の細胞です。

小腸の表面にある細胞の多くは、数日程度で新しい細胞へと入れ替わります。

腸は、食べ物の消化や栄養の吸収に関係する大切な器官です。

その表面では、毎日多くの細胞が失われ、新しい細胞が補充されています。

👉 私たちが気づかない間にも、腸の表面は絶えず新しくなっているのです。


■ ② 皮膚の細胞:数週間程度で入れ替わる

肌には「ターンオーバー」という仕組みがあります。

皮膚の表面では、古くなった細胞が少しずつ剥がれ落ち、新しい細胞へと置き換わっています。

若い健康な成人では、表皮の細胞が表面へ移動して剥がれ落ちるまで、おおむね数週間程度とされています。

ただし、年齢や肌の状態、体の部位によっても違いがあります。

「肌は28日で必ず入れ替わる」というように、全員が同じ周期というわけではありません。


■ ③ 血液の細胞:赤血球は約120日

血液に含まれる赤血球には、酸素を体中へ運ぶ役割があります。

この赤血球の寿命は、

👉 およそ120日

とされています。

古くなった赤血球は、主に脾臓などで処理され、骨髄で作られた新しい赤血球と入れ替わります。

つまり、血液の中でも絶えず細胞の入れ替わりが起こっているのです。

なお、白血球や血小板などは、それぞれ寿命が異なります。


■ ④ 肝臓の細胞:数年単位で入れ替わるものも

肝臓は、栄養の代謝や有害物質の処理など、さまざまな役割を担っています。

肝臓の細胞については、成人でも多くが数年以内に入れ替わるという研究報告があります。

また、肝臓には、損傷した際に組織を回復させる能力があります。

ただし、肝臓の細胞が新しくなるからといって、どんな負担をかけても元に戻るわけではありません。

過度な飲酒などによる慢性的な障害には注意が必要です。


■ ⑤ 心臓の細胞:入れ替わりは非常に遅い

心臓は、生まれてから亡くなるまで、休むことなく動き続けています。

そんな心臓の筋肉の細胞も、わずかながら新しく作られています。

しかし、そのスピードは非常に遅く、年齢を重ねるほど入れ替わりの割合が小さくなると報告されています。

👉 心臓の筋肉は、皮膚や腸のように短期間で入れ替わるわけではありません。

そのため、心臓を健康に保つことはとても大切です。


■ ⑥ 脳の細胞:一生使い続けるものもある

ここが特に驚くところです。

脳の神経細胞の中には、

生まれてから長い年月、ほとんど入れ替わらずに働き続けるものがあります。

特に大脳皮質の多くの神経細胞は、通常、生涯にわたって維持されると考えられています。

ただし、脳のすべての細胞が入れ替わらないわけではありません。

神経細胞以外の細胞には入れ替わるものがあり、一部の領域で新しい神経細胞が作られるかどうかについても研究が続いています。


■ 人間の体では1日に何個の細胞が入れ替わる?

実は、人間の体では毎日、膨大な数の細胞が入れ替わっています。

2021年に発表された研究では、

👉 1日に約3,300億個の細胞が入れ替わる

と推定されています。

想像もつかない数字ですよね。

ただし、その大部分は血液の細胞などです。

「毎日3,300億個も入れ替わるなら、すぐに全身が新しくなるのでは?」

と思うかもしれません。

しかし、長期間入れ替わらない細胞もあるため、単純に計算することはできません。


■ 細胞が入れ替わるなら、なぜ人は老化するの?

ここで疑問が出てきます。

「細胞が新しくなるなら、いつまでも若いままでいられるのでは?」

実は、そう簡単ではありません。

新しい細胞が作られても、細胞の働きや周囲の組織には加齢による変化が起こります。

また、細胞のDNAに変化が蓄積したり、細胞を新しく作る能力が低下したりすることもあります。

そのため、

👉 細胞が入れ替わることと、体が若返ることは同じではありません。

老化は、さまざまな要因が重なって起こる複雑な現象なのです。


■ 細胞の入れ替わりを早くすれば若返る?

「それなら、細胞の入れ替わりを早くすればいいのでは?」

と思うかもしれません。

しかし、細胞は早く入れ替われば良いというものではありません。

細胞の種類ごとに適切な働きがあり、細胞の増殖は体の中で厳密に調整されています。

むやみに細胞の増殖を促すことが、健康や若返りにつながるわけではありません。

大切なのは、体の正常な働きを保つことです。


■ 細胞の健康のためにできることは?

細胞の入れ替わりを自由にコントロールすることはできません。

しかし、健康的な生活習慣を続けることには意味があります。

① バランスの良い食事

たんぱく質、脂質、炭水化物、ビタミン、ミネラルなどを偏りなく摂取しましょう。

② 適度な運動

ウォーキングや筋力トレーニングなどは、筋肉や心肺機能の維持に役立ちます。

③ 十分な睡眠

睡眠は、体の健康を維持するために大切です。

④ 禁煙

喫煙は、細胞や組織に悪影響を与え、さまざまな病気のリスクを高めます。

⑤ 紫外線対策

過度な紫外線は、皮膚の細胞にダメージを与えることがあります。

こうした基本的な生活習慣を整えることが、健康を保つための第一歩です。


■ 葬儀社として感じること

私たちは日々、さまざまな年代の方と接する機会があります。

人間の体は、毎日少しずつ変化しています。

昨日の自分と今日の自分も、細胞の一部はすでに入れ替わっているのです。

それでも、長い年月をかけて積み重ねた経験や、大切な人との思い出は、私たちの人生の一部として残っていきます。

体が変化していくことは自然なことです。

だからこそ、今の自分の体を大切にしながら、一日一日を過ごしていきたいですね。


■ 本当に大切なのは

「人間の細胞は何年で入れ替わるの?」

その答えは、細胞の種類によって違います。

数日で入れ替わる細胞もあれば、何十年も働き続ける細胞もあります。

そして、すべての細胞が7年で新しくなるわけではありません。

👉 人間の体は、常に変化しながらも、長い年月をかけて維持されているのです。

普段は意識しない体の仕組みですが、知れば知るほど不思議ですね。


■ まとめ

  • 人間の細胞がすべて7年で入れ替わるという話は正確ではない
  • 腸の表面の細胞は数日程度で入れ替わる
  • 皮膚の表面の細胞は数週間程度で入れ替わる
  • 赤血球の寿命は約120日
  • 肝臓の細胞の多くは数年以内に入れ替わる
  • 心臓の筋肉の細胞は非常にゆっくり入れ替わる
  • 脳の一部の神経細胞は生涯ほとんど入れ替わらない
  • 人間の体では1日に約3,300億個の細胞が入れ替わると推定されている
  • 細胞が新しくなることと、若返ることは同じではない

私たちの体は、今この瞬間にも少しずつ変化しています。

毎日何気なく生活している間にも、体の中では驚くほど多くの働きが行われているのです。

そんな自分の体を大切にしながら、健康的な毎日を過ごしていきたいですね。


■ ご相談・お問い合わせ

葬儀や終活、事前相談についてご不明なことがございましたら、お気軽にご相談ください。

株式会社ライフサポート

0120-873-444(24時間365日受付)

ご本人やご家族に寄り添い、24時間365日ご相談を受け付けております。