「戒名(かいみょう)は絶対につけなければいけないの?」
「費用が高いと聞いて不安…」
最近では、こうしたご相談をいただくことが増えています。無宗教の方や、仏教的な儀式にこだわらないご家庭も増える中で、「戒名をつけるかどうか」は選択の時代に入っています。
この記事では、
- 戒名とは何か?
- どのような種類があるのか(信士・居士・院号)
- 戒名をつけない場合の注意点
- 実際の費用と相場
- 断ることはできるのか?
といったポイントを、わかりやすく解説いたします。
戒名とは?
戒名とは、仏教の考えに基づき、亡くなった方に与えられる“仏弟子としての名前”です。
本来は、生前に出家して授戒(仏門に入る儀式)を受けた人に与えられる名前ですが、現在はほとんどの方が亡くなった後に授かっています。
この戒名があることで、故人は仏の弟子として来世に導かれると考えられています。
戒名の種類(信士・居士・院号の違い)
戒名には格式の違いがあり、一般的には以下の3段階で構成されることが多いです。
名称 | 特徴・位置づけ | 備考 |
---|---|---|
信士/信女(しんし/しんにょ) | 最も基本的な戒名。ほとんどの方が授かる | 戒名2文字+信士/信女 |
居士/大姉(こじ/だいし) | 社会的功績や信仰が深かった方に授けられる | 格式がやや上 |
院号(いんごう) | 特別な功労者や、寺との縁が深い方に与えられる | 最上位。費用も高額になる傾向 |
戒名のランクが高くなるほど、文字数も増え、「◯◯院◯◯居士」といったように長くなります。
戒名の費用と相場感
戒名には明確な定価はありませんが、お布施(お寺への謝礼)として以下のような相場があると言われています。
- 信士・信女:5万〜20万円
- 居士・大姉:20万〜50万円
- 院号付き戒名:50万〜100万円以上になることも
実際にはお寺との関係性や地域差も大きく、事前に相談されることをおすすめします。
戒名はつけないといけないの?
結論から言えば、「戒名は必須ではありません」。
以下のようなケースでは、戒名をつけない選択もされています。
✅ 無宗教葬や自由葬
宗教にとらわれない葬儀を希望される方が増えており、こうした葬儀では戒名をつけずに「○○家 葬」として執り行うことが一般的です。
✅ 菩提寺がない場合
菩提寺がないご家庭では、戒名の必要性は低くなります。ただし、お墓をお寺に設ける予定がある方は、事前の相談が必須です。
✅ 火葬だけ・直葬などの簡易葬
簡素な葬儀(直葬・火葬式など)を希望される場合は、戒名を省略するケースも多く見受けられます。
戒名なしで困ることはある?
可能性としてあるのは、以下のようなケースです:
- お寺のお墓に納骨を断られる
- 法事などの供養でトラブルになる
- 親戚や親族間で意見の相違が出る
戒名を付けない選択をされる場合は、「お墓はどうするのか」「供養はどうするのか」をご家族でしっかり共有しておくことが大切です。
まとめ|戒名は「義務」ではなく「選択」
戒名は、仏教の伝統を守りながら故人を見送るための名前です。
ただし、現代では「つけない」「シンプルにする」など、多様な選択が可能になっています。
ご本人やご家族の思いを大切にした上で、「つける・つけない」「どの程度にするか」を検討しましょう。
迷った時は、経験のある葬儀社やお寺に相談することが安心です。
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戒名の有無を含め、どんな小さなことでもお気軽にご相談ください。