こんにちは。ライフサポートの富山です。
今回は、日本の禅宗の中でも珍しい「黄檗宗(おうばくしゅう)」について、基本的な特徴と葬儀に関するマナーをわかりやすくご紹介します。
黄檗宗は曹洞宗・臨済宗と並ぶ禅宗の一派ですが、読経や作法に中国風の特色が強く、葬儀の場でも他宗派との違いが表れます。ご参列の際に不安を感じないよう、ポイントを押さえておきましょう。
■ 黄檗宗とは?
黄檗宗は、江戸時代の1654年に中国の高僧「隠元隆琦(いんげんりゅうき)禅師」によって伝えられた禅宗の一派です。
- 本山:京都・宇治の「萬福寺(まんぷくじ)」
- 教義は臨済宗に近いが、儀礼・建築・読経は中国の明代様式を色濃く残す
- 読経は「黄檗梵唄(ぼんばい)」と呼ばれる中国語に近い節回し
黄檗宗の寺院は全国に約400か所あり、関西を中心に信仰されています。
■ 黄檗宗の葬儀マナー
▶ 読経の特徴
黄檗宗では、他の禅宗と異なり「梵唄(ぼんばい)」と呼ばれる独特のリズムと節を使った読経を行います。
これにより、葬儀の場では「中国語のような読経」に驚かれる方もいらっしゃいますが、宗派固有の伝統です。
▶ 焼香の回数
1回または2回が一般的ですが、地域や寺院によって異なることがあります。事前に僧侶または葬儀スタッフへ確認を。
▶ 焼香の流れ(立礼式)
- 祭壇前で一礼
- 右手で香をつまみ、香炉にくべる(1~2回)
- 合掌・黙祷
- 再度一礼して席に戻る
▶ その他マナー
- 数珠は必ず持参し、合掌時に両手にかけて使う
- 服装は黒の喪服が基本。光沢や柄物は避ける
- 香典の表書きは「御霊前」「御香典」が一般的
■ 黄檗宗の葬儀は「厳粛さ」と「格式」が特徴
黄檗宗の葬儀は、読経や儀礼が厳かで非常に格式のある雰囲気です。禅宗ならではの精神性と、明代風の様式美が融合した儀式といえます。
臨済宗や曹洞宗とはまた違う厳粛な空気の中、心静かに故人をお見送りすることができます。
■ 黄檗宗の葬儀でお困りの方へ
黄檗宗の葬儀に参列する際、「読経が違って戸惑った」「作法がわからず緊張した」といった声もあります。
ですがご安心ください。ライフサポートでは、黄檗宗を含む禅宗各派の葬儀実績が豊富です。宗派に応じたご案内や事前相談を丁寧に行っております。
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