葬儀や火葬と聞くと、多くの方は「ご遺体全体をお見送りするもの」というイメージを持たれているかと思います。しかし実は、一般の火葬とは異なり、身体の一部(腕・脚など)だけを火葬する「四肢火葬(ししかそう)」という特殊な火葬方法が存在します。
普段の生活ではほとんど耳にしない言葉ですが、医療機関や一部の地域・宗教観の中では必要とされる場面もあり、葬祭業に携わる私たちが正しく理解しておくべきものでもあります。
この記事では、
・四肢火葬とは何か
・どんな場面で行われるのか
・一般火葬との違い
・費用の目安
・注意点や流れ
をわかりやすく解説します。
四肢火葬とは?
四肢火葬とは、身体の一部(主に腕・脚などの四肢)を火葬することを指す言葉で、医療行為や事故、病気などによって切断された部位を適切に供養するために行われる火葬方法です。
通常の火葬が「ご遺体全体」を対象とするのに対し、四肢火葬は遺体の一部分のみを火葬します。
医療廃棄物として処理するのではなく、供養としてきちんと火葬したいというご家族の想いによって行われるケースが多くあります。
どんなときに四肢火葬が行われるのか
四肢火葬が行われるのは次のような場面です。
① 医療行為による切断(糖尿病・事故・手術など)
糖尿病による壊死、交通事故、大きなケガ、腫瘍摘出など
→ 切断された四肢を “モノではなく身体の一部” として供養したい場合に行われます。
② 不慮の事故や災害で身体の一部のみが発見された場合
災害現場などで遺体の一部のみ収容されるケースもあり、その部分の火葬が必要となることがあります。
③ 宗教観・地域文化によるもの
地域や宗派によっては、身体の一部も「本人の一部」として丁寧に供養する文化があります。
一般の火葬との違い
四肢火葬は通常の火葬とはいくつかの点で異なります。
1. 火葬炉の扱いが異なることがある
一部自治体では「遺体の一部火葬」を受け付けない斎場もあります。
そのため、事前に火葬場へ確認が必須です。
2. 届出(死体火葬許可)が不要な場合も
ご遺体全体を火葬する場合は「死亡届→火葬許可証」が必要ですが、
四肢火葬は「医療廃棄物扱い」か「供養扱い」かで対応が変わります。
多くの自治体では
医師の証明書や医療機関の書類で対応可能
となっており、死亡届は不要とされることが多いです。
3. 火葬時間が短い
切断部位の大きさによりますが
一般火葬より短時間で終了します。
四肢火葬の費用目安
火葬場や自治体によって異なりますが、一般的には
1万円〜3万円前後
の費用で行われることが多いです。
民間火葬場の場合は
3万円〜5万円以上
となるケースもあります。
ただし、受け入れ可能かどうかは火葬場によって大きく異なるため、必ず事前に確認が必要です。
四肢火葬の流れ
以下は一般的な流れです。
① 医療機関で切断された部位を引き取る
医師からの証明書・説明書を受け取ることが多いです。
② 火葬場へ受け入れ可能か確認
自治体によって「不可」の場合があります。
③ 四肢を納める小さな棺・箱などに安置
病院用の袋のまま受け入れる場合もあります。
④ 火葬
火葬時間は短め。
⑤ 拾骨(骨上げ)または火葬場での返骨
部位が小さい場合は遺骨が残らないこともあります。
四肢火葬はどこに相談すればいい?
四肢火葬は、
すべての葬儀社・すべての火葬場が対応しているわけではありません。
そのため、
- 火葬場へ直接問い合わせ
- 地元の葬儀社に相談
- 医療機関のソーシャルワーカーに相談
など、複数のルートで確認することが大切です。
当社ライフサポートでも、
「四肢だけでもしっかり供養したい」
というご相談をいただくことがあり、火葬場との調整を含めてご案内しております。
まとめ:四肢火葬は“身体の一部への供養”として大切な選択
四肢火葬とは、身体の一部だけを火葬する特殊な火葬方法ですが、
そこには
「身体の一部であっても、丁寧に供養してあげたい」
という深い想いがあります。
一般の火葬とは異なる手続きや注意点が多いため、
もし該当するご相談がある場合は、信頼できる葬儀社や医療機関に早めにご相談いただくことをおすすめします。
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